無料ホームページ作成サービスおすすめ7選|簡単に自分で作る方法と注意点
「ホームページを作りたいけど、どのサービスを選べばいいか分からない…」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
2025年現在、無料で始められるホームページ作成サービスは数多く存在しますが、それぞれに特徴があり、目的や用途によって最適な選択肢は異なります。
また、「自分で作るべきか、制作会社に依頼すべきか」という根本的な疑問を抱えている方も少なくありません。
この記事では、無料で使える主要なホームページ作成サービス7選を詳しく比較し、さらに制作会社に依頼する選択肢についても解説します。
ホームページ制作会社として10年以上の実績を持つアリスフィアの視点から、それぞれのメリット・デメリットを客観的にお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
ホームページ作成サービスとは?基本知識
ホームページ作成サービスとは、専門的な知識がなくても誰でも簡単にホームページを作成・公開できるオンラインツールのことです。
従来はHTMLやCSSといったプログラミング言語の知識が必要でしたが、現代のホームページ作成サービスでは「ドラッグ&ドロップ」の直感的な操作だけで、プロ並みのデザインのサイトを作ることができます。
無料プランと有料プランの違い
多くのホームページ作成サービスには「無料プラン」と「有料プラン」が用意されています。
無料プランでも基本的な機能は十分に使えますが、いくつかの制限があることを理解しておく必要があります。
無料プランの主な制限
- 独自ドメインが使えない(サービス名が入ったURLになる)
 - サービス提供会社の広告が表示される
 - ページ数や容量に制限がある
 - 一部の高度な機能が使えない
 - SEO設定に制限がある場合も
 
ビジネス利用を考えている場合は、信頼性を高めるために有料プランへのアップグレードを検討することをおすすめします。
ただし、まずは無料プランで試してみて、使い勝手を確認してから判断するのが賢明な方法です。
ホームページ作成サービス7社の比較表
主要なホームページ作成サービスを、独自ドメインの使用と広告非表示の観点で比較しました。
アリスフィアでは、本格的なビジネス利用を考える場合、独自ドメインが使えて広告が表示されないことが最低限必要だと考えています。
表に記載している有料プランの価格は、これらの条件(独自ドメイン使用可・広告非表示)を満たした最安プランの月額料金です。
| サービス名 | 無料プラン | 独自ドメイン (無料)  | 
                    広告非表示 (有料)  | 
                    最安有料プラン (月額・税込)  | 
                
|---|---|---|---|---|
| Wix | ◯ | × | ◯ | 1,430円 | 
| ペライチ | ×※1 | × | ◯ | 1,465円 | 
| Jimdo | ◯ | × | ◯ | 990円(AIビルダー) 1,200円(クリエイター)  | 
                
| Ameba Ownd | ◯ | ◯※2 | ◯ | 960円 | 
| WordPress.com | ◯ | × | ◯ | 580円 | 
| STUDIO | ◯ | × | ◯ | 1,290円※3 | 
| Strikingly | ◯ | × | ◯ | 約1,200円($8)※4 | 
表の補足事項
- ※1 ペライチは2025年10月より無料プランでの公開が不可となり、有料プラン必須
 - ※2 Ameba Owndは無料プランでも独自ドメイン接続可能(ただし広告は表示される)
 - ※3 STUDIOのMiniプランは2ページまでの制限あり。一般的にはPersonalプラン(1,720円)が推奨
 - ※4 Strikinglyは米ドル表記。為替レートにより料金は変動します
 
無料で使えるホームページ作成サービスの詳細比較
それでは、2025年現在人気の高いホームページ作成サービスを詳しく見ていきましょう。
それぞれの特徴、料金プラン、向いているケースを解説します。
1. Wix(ウィックス) – 世界シェアNo.1の総合力
Wixはドラッグ&ドロップの直感的なエディタに加え、AIによる自動サイト生成(Wix ADI)機能を備えており、初心者でもスムーズにスタートできます。
テンプレートのデザイン性が高く、動画背景やスクロールエフェクトといった高度なデザインもコード不要で実現可能です。
ネットショップ、ポートフォリオ、予約システムなど拡張アプリが豊富で、マーケティング・アクセス解析統合ツールも利用できます。
すべての有料プランで14日間の全額返金保証が付いているため、安心して試すことができます。
ただし、一度選択したテンプレートは後から変更できず、新規作成が必要になる点に注意が必要です。
料金プラン(2025年公式サイトより)
| プラン | 月額料金 | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 298ページ(静的ページは100ページ) | 500MB | 広告あり / サブドメイン利用 | 
| パーソナル | 1,430円 | 298ページ(静的ページは100ページ) | 2GB | 個人向け / ドメイン1年無料 / 広告非表示 | 
| スモールビジネス | 2,530円 | 298ページ(静的ページは100ページ) | 50GB | 個人事業主向け / オンライン決済対応 / 基本的なEC機能 | 
| ビジネス | 2,970円 | 298ページ(静的ページは100ページ) | 100GB | 中小企業・ネットショップ向け / 標準的なEC機能 | 
| ビジネスプライム | 14,850円 | 298ページ(静的ページは100ページ) | 無制限 | 大規模ビジネス向け / 高度なEC・開発機能 | 
こんな人にWixはおすすめ
- デザイン性を重視したい方
 - ドラッグ&ドロップで直感的に作りたい方
 - ネットショップや予約サイトなど多機能を求める方
 - すぐにでもサイトを公開したい個人・小規模事業者
 
Wixの注意点
- 無料プランではWixの広告がページに挿入される
 - テンプレートは後から変更できない(新規作成が必要)
 - 無料プランでは独自ドメイン接続不可
 - 機能が多い分、操作習得には時間がかかる
 
2. ペライチ – 日本国内で人気の簡単作成ツール
ペライチは「最短10分でページ作成」をコンセプトにした日本製のホームページ作成サービスで、ランディングページ型の構成が得意です。
2025年10月より無料プランでのページ公開が不可となり、有料プランが必須となりましたが、1ヶ月無料キャンペーンを実施していることが多いため、まずは試してみるのがおすすめです。
予約・決済・メルマガなどの機能を追加しながらステップアップでき、スマホ表示にも強く、特に店舗・士業・サービス業との相性が高い傾向があります。
カスタマイズ性はテンプレート依存で自由なレイアウト変更は難しいですが、その分「迷わず作れる」手軽さがあります。
料金プラン(2025年公式サイトより)
| プラン | 月額料金(税込) | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| ライト | 1,465円 | 3ページ | – | 個人利用・名刺代わりに | 
| レギュラー | 2,950円 | 5ページ | – | 個人事業主・小規模事業向け | 
| ビジネス | 3,940円 | 20ページ | – | 成長フェーズの中小事業者向け | 
| プロフェッショナル | 6,910円 | 20ページ | – | 高度な予約・メルマガ・予備枠プラス対応 | 
こんな人にペライチはおすすめ
- とにかく早くページを作りたい方
 - ランディングページ型の1ページ完結サイトを作りたい方
 - 少ページでの名刺・紹介用途
 - 予約・決済・メルマガなどを簡易導入したい方
 
ペライチの注意点
- 2025年10月から無料プランでの公開が不可(有料プラン必須)
 - ページ数制限があるため、大規模サイトには不向き
 - デザインの自由度が低い(テンプレート依存)
 - 細かなカスタマイズに制限がある
 
3. Jimdo(ジンドゥー)- 簡単操作で素早く公開
Jimdoは2007年から続く老舗のホームページ作成サービスで、質問に答えるだけでAIが自動でホームページを作成してくれる「AIビルダー」と自由に編集できる「クリエイター」が選択できます。
クリエイターではHTML/CSSを触れる人向けにコード埋め込みやカスタマイズも可能で、ブログ機能も利用できます。
ただしSEO面では基本的な設定のみ可能で、XMLサイトマップ非対応など弱点も指摘されています。
無料プランは半年以上更新・ログインしないと削除される可能性がある点に注意が必要です。
料金プラン(AIビルダー)
| プラン | 月額料金(税込) | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 5ページ | 5GB | 広告あり / サブドメイン利用 | 
| Start | 990円 | 10ページ | 30GB | 独自ドメイン可 / 広告なし | 
| Grow | 1,590円 | 50ページ | 50GB | 検索エンジン最適化 / アクセス解析 | 
料金プラン(クリエイター)
| プラン | 月額料金(税込) | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 無制限 | 5GB | 広告あり / サブドメイン利用 / ブログ機能 | 
| Pro | 1,200円 | 無制限 | 30GB | 独自ドメイン可 / 広告なし / ブログ機能 | 
| Business | 2,600円 | 無制限 | 500GB | EC機能 / アクセス解析 / SEO強化 | 
| SEO PLUS | 4,250円 | 無制限 | 500GB | EC機能 / アクセス解析 / SEO強化 | 
| Platinum | 5,330円 | 無制限 | 500GB | EC機能 / アクセス解析 / SEO強化 | 
こんな人にJimdoはおすすめ
- AI自動作成で手軽に始めたい初心者の方
 - HTML/CSSのカスタマイズもしたい中級者の方
 - ブログ機能を活用したい方
 - 無料でずっと使い続けたい方
 
Jimdoの注意点
- 無料プランは半年以上未更新で削除される可能性あり
 - SEO機能が弱く、XMLサイトマップ非対応
 - AIビルダーではコード編集不可、ブログ・EC機能も無し
 - サポートはメールフォームのみで電話・チャット非対応
 
4. Ameba Ownd(アメーバオウンド)- SNS連携に強い無料サービス
Ameba Owndは基本機能がすべて無料で使えるのが大きな特徴で、ブログ機能が強力です。
InstagramやTwitterといったSNSとの埋め込み連携が簡単にでき、専用アプリからスマホ更新も可能なため、SNS発信と組み合わせた運用がしやすいサービスです。
ただしSEO面ではトップページのみタイトル等設定可能で、下層ページは細かいカスタマイズ不可といった制約があり、本格的な集客には向いていません。
無料・有料の二択とシンプルな料金体系で、個人利用や小規模事業者が手軽に始めるには最適です。
料金プラン(2025年公式サイトより)
| プラン | 月額料金(税込) | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| ベーシック(無料) | 0円 | 10ページ | 1GB | 基本機能すべて利用可 / 広告表示あり / 独自ドメイン接続可 | 
| プレミアム | 960円 | 無制限 | 無制限 | 広告非表示 / ページ・容量無制限 / 独自ドメイン設定 | 
こんな人にAmeba Owndはおすすめ
- SNSと連携してコンテンツを発信したい方
 - 無料で独自ドメインを使いたい方
 - ブログ中心のサイトを作りたい方
 - シンプルでおしゃれなデザインを求める方
 
Ameba Owndの注意点
- 無料プランは10ページ・1GBまでの制限
 - テンプレート数が少なく、デザインの選択肢が限られる
 - 下層ページのSEO設定ができない(トップページのみ)
 - カスタマイズ性が低く、高度な機能追加は困難
 
5. WordPress.com – 世界標準のCMSを手軽に
WordPress.comは、世界で最も使われているCMS「WordPress」のホスティングサービス版です。
セルフホスト型のWordPress.orgとは異なり、サーバー管理やセキュリティ対策をすべて運営側が行ってくれるため、技術的な知識がなくても始められます。
ブログ機能が非常に強力で、SEO対策もしっかりしており、コンテンツマーケティングに最適です。
ただし無料~安価プランでは利用できるテーマやプラグインに制限があり、本格的なカスタマイズにはビジネスプラン以上が必要です。
初年度に年払いを選択すると、最大68%の割引が適用されるキャンペーンもあります。
料金プラン(通常価格・税込)
| プラン | 月額料金 | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 制限なし | 1GB | サブドメイン / 広告表示 / 基本機能のみ | 
| パーソナル | 580円 | 制限なし | 6GB | 独自ドメイン / 広告非表示 / 基本サポート | 
| プレミアム | 1,100円 | 制限なし | 13GB | Google アナリティクス / カスタムCSS / 動画アップロード | 
| ビジネス | 3,500円 | 制限なし | 50GB | プラグイン・テーマのインストール可 / SEOツール / SFTP利用 | 
| コマース | 6,400円 | 制限なし | 50GB | WooCommerce搭載 / EC向け機能完備 | 
| エンタープライズ | US$25,000~(年額) | 制限なし | – | 大規模ビジネス向け / SLA・開発支援付き | 
こんな人にWordPress.comはおすすめ
- ブログやコンテンツマーケティングを重視する方
 - SEO対策をしっかり行いたい方
 - 将来的にWordPress.orgへの移行を考えている方
 - 低コストで広告を非表示にしたい方
 
WordPress.comの注意点
- 無料プランでは独自ドメイン接続不可
 - プラグインの追加はビジネスプラン以上が必要
 - 初心者には操作が若干複雑に感じることも
 - WordPress.orgとの違いを理解する必要がある
 
6. STUDIO(スタジオ)- デザイナー向けの高機能サービス
STUDIOは、コードを書かずにデザイナーレベルのクオリティのサイトを作成できる日本製のサービスです。
デザインの自由度が非常に高く、アニメーションやインタラクティブな要素も簡単に実装できるため、クリエイティブなサイトを作りたい方に最適です。
Figmaなどのデザインツールに近い操作感で、デザイナーにとって直感的に使えます。
CMS機能も充実しており、ブログやニュース更新も効率的に行えます。
ただし、デザインの自由度が高い分、初心者には少し難しく感じる可能性があります。
料金プラン(通常価格・税込)
| プラン | 月額料金(税込) | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 50ページ Visitor: 2,000人  | 
                    5GB | STUDIOドメイン / 広告あり / 共同編集可 | 
| Mini | 1,290円 | 2ページ Visitor: 2,000人  | 
                    10GB | 独自ドメイン / 広告非表示 / 共同編集 | 
| Personal | 1,720円 | 150ページ Visitor: 20,000人  | 
                    10GB | ブログ投稿機能 / アクセス解析 | 
| Business | 5,460円 | 300ページ Visitor: 400,000人  | 
                    100GB | CMS + パスワード保護 / 高速表示 / 優先サポート | 
| Business Plus | 5,460円 | 300ページ Visitor: 1,000,000人  | 
                    100GB | CMS + パスワード保護 / 高速表示 / 優先サポート | 
こんな人にSTUDIOはおすすめ
- コードを書かずに高品質なデザインを実現したい方
 - LP(ランディングページ)やポートフォリオ用途の方
 - デザインにこだわりたいクリエイター・企業の方
 - アニメーションやインタラクションを使いたい方
 
STUDIOの注意点
- Miniプランは2ページまでの制限があり実用性が低い
 - デザインの自由度が高い分、初心者には難しい面も
 - テンプレート数が他社より少なめ
 - EC機能・予約システム等は非対応
 
7. Strikingly(ストライキングリー)- 1ページサイト特化型
Strikinglyは「1ページ完結型サイト」に特化したサービスで、縦長のランディングページを素早く作成できます。
モバイルファーストの設計で、スマートフォンでの表示が特に美しく、タッチ操作にも最適化されています。
簡単なECサイト機能も備えており、少数の商品を販売するのに適しており、長期契約(年払い・2年・3年・5年)を選ぶと月額料金が割引されます。
ただし、複数ページのサイトを作る場合は他のサービスの方が向いており、日本語サポートが不十分な点にも注意が必要です。
料金プラン(通常価格・USD)
| プラン | 月額料金 | ページ数 | 容量 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| 無料プラン | $0 | 1ページ | 500MB / 1サイト | Strikinglyドメイン / 広告表示 / 商品登録1点まで | 
| PRO版 | $20(年払い時) | 100ページ | 3サイト / 各20GB | 複数ページ(最大20) / カスタムフォーム / パスワード保護 | 
| VIP版 | $59(年払い時) | 無制限 | 5サイト / 各100GB | 無制限商品登録 / ニュースレター配信 / 会員制機能 / ライブチャット | 
こんな人にStrikinglyはおすすめ
- 1ページ完結のランディングページを作りたい方
 - モバイル表示を重視する方
 - とにかくシンプルなサイトを素早く作りたい方
 - 少数商品のECサイトを手軽に始めたい方
 
Strikinglyの注意点
- ページ数制限が厳しく、複数ページサイトには不向き
 - 日本語サポートが不十分
 - 料金がドル建てで為替の影響を受ける
 - デザインの自由度などカスタマイズ性は低め
 
あなたに最適なホームページ作成サービスの選び方
ここまで7つのサービスを紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方も多いでしょう。
ここでは、あなたの目的や状況に応じて最適なサービスを選ぶためのポイントを解説します。
作りたいサイトのタイプで選ぶ
まず最初に「何のためにホームページを作るのか」を明確にすることが重要です。
目的によって最適なサービスは大きく変わります。
おすすめ:Wix / Jimdo / STUDIO
企業の信頼性を示すコーポレートサイトには、デザイン性の高さと基本的な情報整理機能が重要です。Wixは豊富なテンプレートから選べ、Jimdoは操作が簡単、STUDIOはデザインの自由度が高く、それぞれ会社案内サイトに適しています。
おすすめ:WordPress.com / Ameba Ownd
定期的な情報発信を行うなら、ブログ機能が充実したサービスを選びましょう。WordPress.comはSEOに強く本格的な運用が可能で、Ameba OwndはSNS連携が得意でカジュアルな発信に向いています。
おすすめ:ペライチ / Strikingly
1ページ完結のキャンペーンサイトや商品紹介ページなら、LP制作に特化したサービスが最適です。ペライチは日本語UIで使いやすく、Strikinglyは視差効果など視覚的な演出が得意です。
おすすめ:STUDIO / Wix / Ameba Ownd
クリエイターやデザイナーの作品を美しく見せるには、デザイン性とギャラリー機能が重要です。STUDIOは自由度が高くプロ品質、Wixは豊富なテンプレート、Ameba Owndはシンプルでおしゃれなデザインが魅力です。
予算から選ぶ
ビジネス利用の場合、独自ドメインの使用と広告非表示は最低限必要な条件です。
これらを満たす最安プランの料金で比較すると、以下のようになります。
月額料金の目安(独自ドメイン・広告非表示対応)
最安グループ(月額1,000円以下)
WordPress.com(580円)、Ameba Ownd(960円)、Jimdo AIビルダー(990円)
標準グループ(月額1,000円台)
Jimdo クリエイター(1,200円)、Strikingly(約1,200円)、STUDIO Mini(1,290円)、Wix(1,430円)、ペライチ(1,465円)
本格運用グループ(月額2,000円以上)
STUDIO Personal(1,720円)、各サービスの上位プラン
初期費用を抑えたい方はWordPress.comやJimdo、機能とのバランスを重視するならWixやSTUDIO Personalがおすすめです。
Ameba Owndは無料プランでも独自ドメインが使える唯一のサービスですが、広告が表示される点に注意が必要です。
操作性・使いやすさで選ぶ
ホームページは作って終わりではなく、定期的な更新が重要です。
自分のスキルレベルや運用体制に合ったサービスを選びましょう。
ペライチ / Jimdo AIビルダー
ペライチはブロックを選んで埋めていくだけの簡単操作で、「迷わず作れる」のが特徴です。Jimdo AIビルダーは質問に答えるだけでAIが自動生成してくれるため、デザインの知識がなくても安心です。スマホアプリからの更新にも対応しています。
Wix / Jimdo クリエイター
Wixはドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、高度なデザインもコード不要で実現できます。Jimdoクリエイターはシンプルな操作ながらHTML/CSSも触れるため、中級者にも対応できます。
STUDIO
デザインソフトのように自由にレイアウトできるため、他にはないオリジナルなサイトが作れます。ただし操作を覚えるまで時間がかかるため、ある程度デザインの知識がある方や、じっくり学ぶ時間がある方に向いています。チーム機能も充実しています。
WordPress.com
世界シェアNo.1のCMSで、ブログ機能が最初から充実しています。記事の管理や更新がしやすく、長期的なコンテンツ運用に最適です。ただし簡易な1ページサイトには向きません。
SEO対策の重要度で選ぶ
検索エンジンからの集客を重視するなら、SEO機能の充実度も重要な判断材料です。
SEO対策の強さで比較
SEOに強い
WordPress.com(SEOに強い構造が標準装備)、Wix(基本的なSEO設定項目が充実)、STUDIO(サイトマップ生成など必要な設定が簡単に実装可能)
基本的なSEO対応
ペライチ、Strikingly(基本設定は可能だが高度な対策は難しい)
SEO面で制約あり
Jimdo(XMLサイトマップ非対応など弱点あり)、Ameba Ownd(トップページのみ設定可、下層ページは制限あり)
本格的な集客を目指すならWordPress.comやWixを、簡易的なサイトならペライチやStrikinglyでも基本的な対応は可能です。
Ameba OwndとJimdoはSEO面での制約があるため、SNS連携やオフライン集客を中心に考える場合に適しています。
将来の拡張性を考える
事業が成長したときに、ホームページも一緒に成長させられるかどうかを考えましょう。
「最初は情報発信だけだが、将来はオンラインショップも開設したい」といった場合、最初から拡張性の高いサービスを選んでおくと安心です。
| サービス名 | ページ数拡張 | EC機能 | ブログ機能 | プラグイン追加 | 将来性評価 | 
|---|---|---|---|---|---|
| Wix | 298ページまで | ◯(上位プラン) | ◯ | ◯(アプリストア) | 高 | 
| WordPress.com | 無制限 | ◯(コマースプラン) | ◯ | ◯(ビジネスプラン以上) | 高 | 
| STUDIO | 最大300ページ | × | ◯(CMS機能) | × | 中 | 
| Jimdo | 無制限 | ◯(上位プラン) | ◯(クリエイター) | △(限定的) | 中 | 
| ペライチ | 最大20ページ | △(決済機能のみ) | × | × | 低 | 
| Ameba Ownd | 無制限 | × | ◯ | × | 低 | 
| Strikingly | 無制限 | ◯(VIPプラン) | × | × | 低 | 
WixとWordPress.comは、プラグインやアプリで機能を追加できるため、事業の成長に合わせて柔軟に拡張できます。
一方、ペライチやStrikinglyはシンプルさに特化しているため拡張性は低いですが、その分使いやすさに優れています。
将来の事業展開が明確でない場合は、拡張性の高いサービスを選んでおくと安心です。
どれを選んでいいか分からない場合
もし様々な情報を見た上でまだ迷っている場合は、拡張性の高いWixかWordPress.comを選ぶのがおすすめです。
どちらも機能追加が柔軟にでき、事業の成長に合わせてサイトを進化させていけます。
WordPress.comを選ぶのであれば、少し頑張ってレンタルサーバーを契約してWordPress.org(セルフホスト版)をインストールする方が、長期的にはコストパフォーマンスも良く、できることも格段に増えます。
初期段階では多少ハードルが高く感じるかもしれませんが、事業を本気で成長させたいなら、この選択肢も視野に入れておく価値があるでしょう。
ホームページ作成サービスを使う前に知っておきたい注意点
ホームページ作成サービスは手軽で便利ですが、事業の成長を見据えると注意すべきポイントがあります。
ここでは、アリスフィアが10年以上のホームページ制作・運用経験から見てきた、初心者が陥りがちな失敗や長期的な視点で考えるべき重要事項をお伝えします。
SEO対策の限界を理解する
ホームページ作成サービスは手軽さを優先しているため、本格的なSEO対策には制約があります。
特に検索エンジンからの集客を重視する場合、以下の点に注意が必要です。
SEO面での主な制約
XMLサイトマップの制限
Jimdoなど一部サービスではXMLサイトマップが生成されないため、検索エンジンへのインデックス登録が不完全になる可能性があります。
下層ページのSEO設定
Ameba Owndではトップページのみメタタグ設定可能で、下層ページは個別のSEO設定ができません。
記事ごとに最適化したい場合には大きな制約となります。
URL構造の硬直性
多くのサービスでURL構造が固定されており、SEO効果の高いURL設計ができません。
また、後からサービスを変更する際にURLが変わってしまい、それまで積み上げた検索評価がリセットされるリスクがあります。
ページ速度の最適化
サービス共通のシステムを使用するため、サイト表示速度の細かな最適化が難しく、競合サイトとの差別化が困難です。
特に問題なのは、無料プランや低価格プランでは基本的なSEO機能しか使えず、有料プランでも制作会社が独自に構築するサイトと比べると機能面で劣ることです。
「まずは無料で始めて、アクセスが増えたら有料プランに」と考える方も多いですが、実際にはSEO設定の不備により、そもそもアクセスが増えない状況に陥ることが少なくありません。
独自ドメインと長期的なブランディング
無料プランでは「サービス名.com/あなたの名前」のようなサブドメインになりますが、これはビジネス利用では大きなデメリットとなります。
信頼性の欠如
「wixsite.com」「jimdosite.com」といったURLは、一目で無料サービス利用と分かるため、ビジネスの信頼性を損ないます。
特にBtoBや高額商品を扱う場合、顧客に「きちんと投資していない会社」という印象を与えかねません。
SEO評価の帰属先
サブドメインでは、SEO評価の一部がサービス提供元のドメインに帰属します。
あなたが頑張って作ったコンテンツの評価が、完全にはあなたの資産になりません。
また、将来サービスを変更する際、ドメインが変わるため積み上げた検索順位がリセットされます。
サービス終了・規約変更への脆弱性
ペライチが2025年10月に無料プラン公開を停止したように、サービスの方針転換により突然使えなくなるリスクがあります。
独自ドメインを使っていない場合、URLそのものが使えなくなり、名刺やチラシの刷り直しまで必要になることもあります。
独自ドメインは年間1,000~2,000円程度で取得でき、これは事業の資産として蓄積されます。
「会社名.com」「サービス名.jp」といった独自ドメインを持つことは、長期的なブランディング戦略の第一歩です。
テンプレートからの脱却の難しさ
ホームページ作成サービスは豊富なテンプレートが魅力ですが、これが後々の課題になることがあります。
テンプレート利用の落とし穴
デザインの同質化
人気テンプレートは多くの人が使うため、競合他社と似たようなデザインになりがちです。
特に同じ業種で同じサービス・同じテンプレートを使っている場合、差別化が困難になります。
後から変更できない
Wixなど一部サービスでは、一度選んだテンプレートは後から変更できず、デザインを一新したい場合はサイトを最初から作り直す必要があります。
独自機能の追加が困難
「他社にはない予約システムを実装したい」「顧客管理と連携させたい」といった独自要件には対応できません。
ビジネスが成長して特殊な機能が必要になった時、サービスの制約がボトルネックになります。
事業の成長に伴い「もっとこうしたい」というニーズが出てきた時、テンプレートベースのサービスでは実現できないことが多く、結局作り直しになるケースが頻繁にあります。
これは時間的にも金銭的にもロスとなり、機会損失にもつながります。
データ移行・サービス変更の困難さ
ホームページ作成サービスは始めやすい反面、「やめにくい」という問題があります。
サービス移行時の主な課題
コンテンツのエクスポート制限
多くのサービスでは、作成したページや画像を一括でエクスポートする機能がなく、移行時に手作業でコピー&ペーストが必要になります。
100ページあるサイトなら、膨大な作業量です。
URL構造の変更
独自ドメインを使っていても、サービスを変更するとページごとのURL構造が変わることがあり、被リンクや検索順位に影響します。
301リダイレクトの設定も制限されることが多く、SEO評価の引き継ぎが不完全になります。
画像・ファイルの再アップロード
サーバー上の画像やPDFファイルはダウンロードして別サービスに再アップロードする必要があり、リンク切れのリスクもあります。
「とりあえず無料で始めて、後で本格的なサイトに移行しよう」と考える場合、移行コストが想像以上に大きくなることを理解しておく必要があります。
最初から長期的な視点で選択することで、無駄なコストと時間を削減できます。
「制作会社に依頼する」という選択肢について
ここまで注意点を挙げてきましたが、これらの課題をクリアにする選択肢として「制作会社にホームページ制作を依頼する」方法があります。
ただし、これは誰にでもおすすめできる選択肢ではなく、目的と予算に応じた判断が必要です。
| 項目 | ホームページ作成サービス | 制作会社への依頼 | 
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円~数千円/月 | 20万円~100万円以上 | 
| 制作期間 | 即日~数日 | 1~3ヶ月程度 | 
| デザイン | テンプレートベース | 完全オリジナル可能 | 
| SEO対策 | 基本機能のみ | 戦略的な設計が可能 | 
| 独自機能 | サービス内機能のみ | 要望に応じた開発可能 | 
| サイト設計 | 自分で考える | プロの戦略的設計 | 
| 保守管理 | 基本不要(自動更新) | 月額1~5万円程度 | 
| 更新のしやすさ | 自分で簡単に更新可能 | 依頼が必要な場合も | 
制作会社が解決できること
制作会社に依頼することで、前述した注意点の多くをクリアできます。
制作会社依頼のメリット
戦略的なサイト設計
ターゲット顧客の分析から始まり、どのようなページ構成・導線設計が最も効果的かをプロの視点で設計します。
単なる「見た目の良さ」ではなく、「成果につながる設計」が可能です。
本格的なSEO対策
サイト構造の最適化、適切なHTMLマークアップ、ページ速度の最適化など、検索エンジンで上位表示されるための技術的施策を網羅的に実装できます。
完全オリジナルのデザイン
競合他社と差別化された、あなたのブランドを体現するオリジナルデザインを実現できます。
「このデザイン、どこかで見たことある」という事態を避けられます。
独自機能の開発
予約システム、会員機能、顧客管理連携など、ビジネスに必要な独自機能を開発・実装できます。
将来の拡張も見据えた柔軟な設計が可能です。
多くの企業が採用する段階的アプローチ
実際、多くの中小企業が以下のようなステップを踏んでいます。
創業期(0~1年目)
まずはホームページ作成サービスで低コストに開設。
名刺代わりの基本情報を掲載し、事業に集中する。
この段階では完璧を求めず、「まずは存在すること」が重要です。
成長期(2~3年目)
事業が軌道に乗り、売上が安定してきたタイミングで制作会社に依頼してリニューアル。
本格的なSEO対策や戦略的な設計を実装し、「守りから攻め」へ転換します。
発展期(4年目以降)
確立されたホームページを基盤に、継続的な改善・機能追加を行いながら、デジタルマーケティングの中核として活用します。
この段階的アプローチの鍵は、「最初から完璧を目指さない」ことです。
創業時に100万円の制作費をかけても、事業モデルや顧客層が変わることは珍しくありません。
むしろ、事業の実態が見えてきた段階で本格的なホームページに投資する方が、費用対効果が高くなります。
重要なのは「目的に合った選択」をすること
無理に背伸びして高額な制作を依頼する必要はありませんし、逆に安易に妥協して機会損失するのももったいないことです。
ホームページ作成サービスが適している場合
創業直後で予算に余裕がない / とにかく早くサイトを公開したい / 頻繁に自分で更新する予定 / 基本的な情報発信ができれば十分 / 検索エンジンからの集客より、SNSやオフライン集客が中心
制作会社への依頼が適している場合
ある程度事業が軌道に乗っている / 検索エンジンからの集客を本格的に強化したい / 競合他社と明確に差別化したい / 独自の機能や複雑な要件がある / 長期的なブランディング戦略を重視する
どちらが「正解」ということはなく、事業フェーズ、予算、目的に応じて最適な選択をすることが重要です。
ホームページは「作って終わり」ではなく、事業の成長とともに進化させていくものです。
最初は手軽に始めて、必要に応じてステップアップしていく——そんな柔軟な考え方が、結果的に最もコストパフォーマンスの高い選択となることが多いのです。
よくある質問(FAQ)
本当に無料でホームページを作れますか?
はい、基本的な機能であれば無料で作成・公開できます。
ただし、無料プランでは独自ドメインが使えない、サービス提供会社の広告が表示される、容量やページ数に制限があるなどの制約があります。ビジネス利用の場合は、信頼性を高めるために有料プランの検討をおすすめします。
独自ドメインは必要ですか?
ビジネス利用であれば、独自ドメインの取得を強くおすすめします。
無料ドメイン(例:yourname.wixsite.com)よりも、独自ドメイン(例:yourname.com)の方が信頼性が高く、SEO効果も期待できます。また、将来サービスを移行する際にも、独自ドメインであれば継続して使用できます。
パソコンが苦手でも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
特にペライチ、Jimdo、Wixなどは初心者向けに設計されており、直感的な操作でホームページを作成できます。JimdoのAI機能やWixのADI機能を使えば、質問に答えるだけで自動的にサイトを生成してくれるため、専門知識がなくても始められます。
スマホでも更新できますか?
多くのサービスがスマホアプリを提供しています。
特にJimdo、ペライチはスマホアプリでの編集に対応しており、外出先でも簡単に更新作業ができます。ただし、細かいデザイン調整はパソコンで行う方が効率的です。
SEO対策はできますか?
基本的なSEO設定は多くのサービスで可能です。
タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの設定など、基本的なSEO要素は設定できます。ただし、無料プランではSEO機能が制限されている場合もあります。本格的なSEO対策を行いたい場合は、WordPress.comやWixの上位プランがおすすめです。
他のサービスに移行できますか?
サービスによって移行の難易度が異なります。
一般的に、ホームページ作成サービスで作ったサイトは、他のサービスへの完全な移行が難しい場合が多いです。WordPress.comからWordPress.orgへの移行は比較的容易ですが、Wixやペライチは移行が困難です。長期的に使用するサービスは慎重に選びましょう。
制作会社に依頼した方がいいのはどんな場合ですか?
企業ブランディングを重視したい場合や、会員システム・予約システムといった複雑な機能が必要な場合は、制作会社への依頼を検討することをおすすめします。
また、検索エンジンからの集客を本格的に強化したい場合も、戦略的なSEO設計が可能な制作会社のサポートが効果的です。
ホームページ制作に時間を割けない方や、継続的な運用サポートを受けながら安心してサイトを運営したい方にも、制作会社への依頼は適しています。
自作と外注、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自社に最適な方法を選択しましょう。
ホームページ作成サービスおすすめまとめ
ここまで、無料で使えるホームページ作成サービス7選と、制作会社に依頼する選択肢について詳しく解説してきました。
重要なのは、「最初から完璧なサイトを作ろう」と気負いすぎないことです。
多くの企業が「まずは自作で始めて、事業が軌道に乗ったら制作会社に依頼してリニューアル」というステップを踏んでいます。
まずは無料プランで試してみて、使い勝手を確認してから本格的に運用を始めるのがおすすめです。
この記事が、あなたのホームページ作成の第一歩に役立つことを願っています。
素敵なホームページを作成して、ビジネスの成功を目指しましょう!
