Squareオンラインショップの作り方|評判・事例を徹底解説
Square(スクエア)オンラインショップを使って「無料でネットショップを始めたい」「実店舗とオンラインを連携させたい」とお考えの方も多いでしょう。
Squareオンラインショップ(正式名称:Squareオンラインビジネス)は、初期費用・月額費用0円から始められ、決済手数料3.6%という業界最安水準で利用できる魅力的なサービスです。特に実店舗のPOSレジとリアルタイム連携できる点は、他社にはない大きな強みとなっています。
この記事では、Squareオンラインショップの評判・事例から具体的な作り方まで、導入前に知っておくべき情報をすべて解説します。10年以上のEC運営経験と決済導入支援実績を持つ当社の視点から、実用的なアドバイスもお伝えします。
- Squareオンラインショップの最新評判・口コミ
- 実際の成功事例と活用パターン
- 他社ECサービスとの違い
- 初心者でもできる作成手順(5ステップ)
- 効果的な運用・活用方法
- よくある質問とトラブル対処法
Squareオンラインショップとは?
Squareオンラインショップ(Squareオンラインビジネス)は、世界的な決済サービス企業Squareが提供するオンラインショップ作成サービスです。2020年10月に日本でサービス開始し、2025年現在も機能拡張を続けています。
最大の特徴は、初期費用・月額費用0円で始められる点と、決済手数料3.6%という業界最安水準での利用が可能なことです。実店舗向けのSquare POSレジと完全連携し、在庫・売上データを一元管理できるため、オムニチャネル戦略を手軽に実現できます。
Squareオンラインショップの評判・口コミ
実際の利用者からはどのような評価を受けているのでしょうか。良い評判と気になる点を整理してご紹介します。
利用者の良い評価
手数料の安さが高評価
「3.6%は他社無料カートより安い!」「BASEは約6.6%+40円、STORESは5%なのでSquareが圧倒的にお得」という声がSNS上でも多数見られます。月額固定費なしで主要カードブランド対応の決済機能が利用できる点も、中小事業者には大きなメリットです。
導入・操作の手軽さ
「専門知識がなくてもECサイトを直感的に作成できる」「初心者でも30分程度でショップ開設できた」という体験談が公式にも紹介されています。管理画面がシンプルでスタッフも迷わず操作できるとの口コミもあります。
実店舗連携の便利さ
「Squareでまとめることで会計処理がとても楽になった」という利用者の声があるように、POSレジ・請求書・オンラインショップが一つのアカウントで統合できる点は高評価です。店舗とネットの売上・在庫を一括管理できることで、人的ミスや在庫切れトラブルが減ったという報告もあります。
気になる点・デメリット
集客面の弱さ
「フリマアプリやモールのように、プラットフォーム自体の集客力は期待できない」という点は多くのユーザーが認識しています。BASEの「Pay ID」やSTORESのマーケットプレイスのようなモール機能がないため、自力でSNS発信や広告など集客努力が必要です。
決済手段の少なさ
「利用できる決済方法が少ない」という指摘も見られます。Square オンライン標準ではカード決済主体で、BASEのようにコンビニ払い・キャリア決済、STORESのように後払い決済など、多彩な支払い方法に比べると限定的です。ただし、Square でも審査を経てコンビニ決済等を導入できることを知らない場合もあります。
デザイン・カスタマイズ性
「凝ったデザインや自由なカスタマイズは難しい」との評価があります。テンプレートを選んで当てはめる方式のため、HTML/CSSで自由自在にレイアウトを変えたり独自機能を埋め込んだりするのは困難です。そのため、「ブランド独自の世界観をフルに表現したい」という上級者には物足りないケースがあります。
Squareオンラインショップ活用事例
実際にSquareオンラインショップを導入して成果を上げている事例を業種別にご紹介します。
飲食店「さんぱち食堂」
コロナ禍を機にSquareオンラインショップを開設し、テイクアウト用の事前注文と決済受付を実現。
SNS(Twitter/Instagram)で「オンライン予約できます」と発信したところ、想像以上の注文が入り、大きな追加収益を獲得。
成果:業務時間の大幅短縮、全国からの注文受付により新規顧客層を開拓
小売業「藤井製帽 小売部」
老舗帽子メーカー直営店が、既存のSquare POSレジとの連携を活かしてオンラインストアを開設。
在庫データを連携でき、コストがかからない少人数運営向けのプラットフォームとして採用。
成果:店舗とオンラインの在庫・売上を完全一元管理、コロナ禍の販売チャネル確保
美容サロン「美肌室ソラ」
サロン専売のスキンケア商品を店頭だけでなくオンラインでも販売開始。
コロナ禍で「今は行けないけど後で使うために購入したい」というお客様が増加し、顧客とのやり取り回数も大幅減少。
成果:沖縄や北海道など遠方の新規顧客獲得、リピート購入の仕組み構築
カフェ「SRコーヒー」
自家焙煎コーヒー店がテイクアウトメニューの注文受付サイトを運営。
店頭販売に加えて事前注文をオンラインで受け付けることで、来店ピーク時の行列・混雑を緩和する効果を実現。
成果:待ち時間の減少により顧客満足度向上、少人数経営でもピークタイムを乗り切る工夫として成功
成功パターンの共通点
これらの事例に共通するのは、「実店舗とオンラインを連携し、顧客の利便性向上と業務効率化を両立している」点です。Square オンラインを活用している店舗は、SNSや既存顧客への案内によってオンラインショップへの集客を図っており、ゼロから見知らぬ客を呼び込むより、既存ファンの囲い込みや来店客のリピートを狙うケースが多いです。
他のECサービスとの違い
Squareオンラインショップを他の主要ECサービスと比較した場合の基本的な違いをご紹介します。詳細な比較は別記事で行いますが、ここでは選択の参考となる特徴をまとめます。
サービス名 | 月額費用 | 決済手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
Square | 無料~ | 3.6% | 実店舗連携・低手数料 |
BASE | 無料~ | 約6.6%+40円 | 集客機能・拡張性 |
STORES | 無料~ | 5%(無料時) | デザイン性・支払い多様性 |
Shopify | 月額$29~ | 3.4%前後+¥0~40 | グローバル対応・高機能 |
Square が特に適している場合
- 年間取扱高3,000万円未満の中小企業
- 初期費用を抑えて決済導入したい事業者
- 頻繁な入金を希望する事業者(最短翌営業日)
- 実店舗とECの両方を運営予定の事業者
Squareオンラインショップの作り方
ここからは、実際にSquareオンラインショップを作成する手順を詳しく解説します。初心者の方でも迷わず進められるよう、ステップバイステップでご説明します。
事前準備・必要な情報
用意しておくもの
- メールアドレス(ビジネス用推奨)
- 携帯電話番号(SMS認証用)
- 事業者情報(個人事業主or法人情報)
- 銀行口座情報(売上入金先)
- 商品情報(名前・価格・説明・写真)
- ショップのロゴ画像(任意)
STEP1:Squareアカウント作成
- Square公式サイトにアクセスし、「無料ではじめる」をクリック
- メールアドレス・携帯電話番号・パスワードを入力して新規登録
- 携帯電話宛のSMS確認コードを入力して認証
- 事業者情報(事業名・業種・住所・担当者情報)を入力
- 銀行口座情報を登録(売上入金先として使用)
- 審査完了を待つ(通常は数秒~当日中に完了)
アカウント作成時の注意点
事業名は登記上の正式名称を入力してください。業種選択では実態に近いものを選び、銀行口座は本人または法人名義のものに限ります。審査中でもSquareダッシュボードにログインできますが、実際の決済処理は審査完了後になります。
現在、Squareでは紹介プログラムを実施しており、弊社からのリンクを通じてご登録いただくと、以下のいずれかの特典を受けられます。
- 決済手数料10万円分が無料(登録から180日間有効)
- Square端末が2,000円割引(実店舗でも利用予定の方向け)
ネットショップ運営では決済手数料が大きなコストとなるため、この特典を活用することで初期費用を大幅に削減できます。
STEP2:オンラインショップ設定
- Squareダッシュボードから「オンラインビジネス」を選択
- 「オンラインストアを作成」をクリック
- ショップ名を入力(後から変更可能)
- ドメイン名を決定(無料プランでは〇〇.square.site)
- 業種カテゴリを選択(テンプレート選定に影響)
- デザインテンプレートを選択
- 「作成」ボタンで基本的なショップの骨組みが完成
テンプレート選択のコツ
テンプレートは後から変更できるので、まずは自店の雰囲気に近いものを選択してください。飲食向け、ファッション向けなど業種に特化したテーマもありますが、大きな機能差はないので見た目の好みで選んで問題ありません。
STEP3:商品登録
- ダッシュボードの「商品」から「商品を追加」をクリック
- 商品名を入力(わかりやすく簡潔に)
- 販売価格を設定(「税込み価格」推奨)
- 商品説明を詳しく記入(サイズ・素材・使用方法など)
- 商品写真をアップロード(複数枚推奨)
- 在庫数を入力(在庫管理する場合)
- カテゴリ設定(任意)
- 「保存」で商品登録完了
商品写真撮影のコツ
明るい自然光で撮影し、商品が大きくはっきり写るよう心がけましょう。スマホで撮った写真でも十分ですが、背景を整理し、複数の角度から撮影すると購買意欲が高まります。1枚目がメイン画像になるので、最も魅力的な写真を設定してください。
STEP4:決済・配送設定
- 「設定」メニューから「お会計」を開く
- クレジットカード決済を確認(自動で有効)
- 必要に応じて銀行振込・代金引換を有効化
- 「配送」設定で配送方法を作成
- 配送方法名・対象地域・送料を設定
- 複数の配送方法を必要に応じて追加
- 店頭受取やデリバリーを使う場合は「受け取り方法」も設定
配送設定の重要ポイント
送料設定は顧客の購買判断に大きく影響します。「○○円以上で送料無料」などの設定も可能なので、競合他社の送料も参考にしながら適切に設定しましょう。また、商品ごとに配送方法を制限することもできるため、生鮮食品はクール便のみ、といった使い分けも可能です。
STEP5:ショップデザインのカスタマイズ
- 「オンラインストア」から「サイトを編集」をクリック
- サイトビルダー画面でデザインを調整
- テーマカラー・フォント・ロゴ画像を設定
- トップ画像(ヒーロー画像)をアップロード
- 各セクション(商品一覧、SNS埋め込み等)を編集
- フッター情報(住所・連絡先・特商法リンク)を入力
- プレビューでパソコン・スマホ表示を確認
- 「公開」ボタンでショップが正式オープン
公開前の最終チェック
公開前に全ページをチェックしましょう。商品ページが正しく表示され、カートに入れてから決済完了まで問題ないかテストします。特商法ページやプライバシーポリシーの内容も確認し、リンク切れや誤字がないかも点検してください。
効果的な運用・活用方法
ショップを開設した後は、運用次第で売上が大きく変わります。Squareオンラインショップを効果的に活用するためのコツをご紹介します。
商品ページの充実
オンラインではお客様は商品を手に取れないため、商品写真と説明文が購買判断の重要材料になります。高品質な商品写真を用意し、できれば複数枚掲載しましょう。商品説明も詳しく書き、サイズ・素材・使用方法・注意点など可能な限り網羅することで、お客様の疑問を先回りして解決できます。
在庫・注文管理の効率化
Square オンラインは在庫や注文を自動で記録・同期してくれますが、適切な管理フローを作ることも重要です。在庫数は常に正しく更新し、注文が入ったら即座にステータス更新する運用にしましょう。Square ダッシュボードの「注文」セクションで新規注文を確認し、発送完了メールの自動送信も活用できます。
顧客管理とリピート対策
Square の顧客リスト機能を活用しましょう。オンライン経由の購入者は自動で顧客リストに追加され、購入履歴やメールアドレスが蓄積されます。Square マーケティング(別途有料)を使えばフォローアップメールを送れますが、手動でも購入者にお礼と次回割引コードを送ると高い確率でリピートにつながります。
SNS連携による集客
Square オンラインはInstagramと商品カタログ連携が可能で、Instagram上の投稿に自社商品をタグ付けして直接購入ページに誘導できます。若年層ターゲットならInstagramショッピングは強力な集客経路ですので、ぜひ設定しましょう。また、TwitterやLINEでショップ情報を発信するのも無料でできる集客法です。
SEO対策と分析による改善
Square オンラインには基本的なSEO(検索エンジン最適化)ツールが内蔵されています。各ページごとにタイトルタグ・メタディスクリプションを編集し、商品名やキーワードを適切に含めましょう。有料プランではダッシュボード上で詳細なサイト統計が見られるので、どの商品ページで離脱が多いか、どの経路で来たユーザーが購入しているか分析し、改善を重ねることが重要です。
実店舗連携の更なる活用
実店舗がある事業者は、Square オンラインとPOSの連携を最大限活用しましょう。店頭でお客様に「オンラインショップもあります。次回から配送もできますよ」と案内し、ショップのQRコードを渡すと、来店→EC移行によるリピートが期待できます。逆にオンラインで購入したお客様に店舗限定イベントの案内をすれば、オンライン→オフラインの送客も可能です。
よくある質問
専門的なITスキルがないと運用は難しいですか?
いいえ、特別なITスキルは不要です。Square オンラインビジネスは初心者でも扱えるよう設計されており、実際多くの利用者がノーコードでショップ開設に成功しています。管理画面も日本語対応で、商品登録や注文確認はフォーム入力程度の操作です。公式ヘルプやガイドビデオも充実しているので、困ったときは参照しながら進めれば大丈夫です。
スマートフォンだけでお店の管理・運営はできますか?
基本的な運営はスマホだけでも可能です。Square はスマホ用のSquareダッシュボードアプリを提供しており、商品追加・在庫編集・注文確認・顧客連絡など主要機能をモバイルで行えます。注文が入った際のプッシュ通知も受け取れるため、外出先でも対応可能です。ただし、初期設定やデザイン編集はパソコンの方が効率的なので、可能ならPCとスマホ両方活用することをおすすめします。
実店舗を持っていなくてもSquareオンラインショップは利用できますか?
はい、オンライン専業でも問題なく利用できます。Square のサービスは実店舗向けが多いですが、オンラインビジネス単体で始めることも可能です。アカウント作成時の業種選択で適切なものを選べば審査も通ります。決済手数料3.6%のみで使える点は変わりません。実店舗連携機能は使いませんが、ECサイトとしての機能は十分備わっています。
売上を伸ばすためのコツはありますか?
「見せ方・集客・信頼感」の3つがポイントです。見せ方としては商品写真と説明を充実させ、サイトデザインも見やすく整えること。集客ではSNS連携やSEOを活用し、広告やクーポンも駆使して集客導線を増やすこと。信頼感では、特商法表記や問い合わせ窓口をしっかり表示し、注文後の対応(発送の速さ、丁寧な梱包、フォロー連絡)で顧客満足度を上げリピーターを作ることです。
決済関連でトラブルが起きたらどうすれば?
例えば「お客様のカードが決済できない」といった場合、まず考えられるのはカード限度額超過や入力間違いです。お客様には別のカードを試すよう案内してください。それでも決済できないケースでは、Square側で取引がブロックされた可能性があります。不正検知システムが働くと取引を自動拒否する場合があり、その際はSquareサポートに問い合わせましょう。売上の入金がされないという場合も、Squareサポートに連絡すれば調査してもらえます。
EC-CUBEでのSquare決済導入支援
EC-CUBEサイトでSquare決済を導入する場合は、当社開発の専用プラグインをご利用いただけます。
- 受注管理に決済状況を自動連携
- 月額固定費が一切かからないカード決済を追加
- EC-CUBE管理画面から直接返金処理が可能
- 設定・導入サポートを専門スタッフが対応
- Square決済のメリットをEC-CUBEで最大活用
Square決済アカウント作成からEC-CUBEでの決済機能実装まで、一貫してサポートいたします。
Squareオンラインショップ 総合評価とまとめ
Squareオンラインショップは、初期費用ゼロ・業界最安水準の手数料3.6%で始められる魅力的なECプラットフォームです。特に実店舗との連携機能は他社にない大きな強みとなっています。
- 初期費用・月額固定費なしで導入リスクが低い
- 決済手数料3.6%は業界最安水準
- 最短翌営業日入金で資金繰りが改善
- 振込手数料無料で追加コストなし
- 実店舗POSとの在庫・売上一元管理
- 初心者でも30分程度でショップ開設可能
考慮すべきポイント
プラットフォーム自体の集客力は期待できないため、SNS発信や広告などの集客努力が必要です。また、デザインの自由度は他社より限定的で、HTML/CSS直接編集はできません。ただし、これらの制約があるからこそシンプルで使いやすく、初心者でも迷わず運営できるという側面もあります。
Squareオンラインショップをおすすめする方
特におすすめ
- 初期費用を抑えてECを始めたい事業者
- 実店舗とオンラインの両方を運営予定
- 手数料を最小限に抑えたい中小企業
- シンプルで分かりやすいシステムを求める方
他社も検討推奨
- 凝ったデザインやカスタマイズを重視する方
- プラットフォーム集客機能を重視する方
- 多様な決済手段を標準で使いたい方
- 大規模なEC展開を計画している事業者
Squareオンラインショップは、手数料の安さと導入のしやすさから、多くの中小事業者に選ばれているECプラットフォームです。特に実店舗との連携による在庫・売上の一元管理は、オムニチャネル戦略を手軽に実現できる大きな魅力です。
ECサイト開設をお考えの方は、ぜひこの記事の情報を参考に、無料で始められるSquareオンラインショップを検討してみてください。当社でもEC構築・決済導入の支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。