Square決済手数料まとめ|最新の料金体系と他社比較【計算例付き】
Square決済を導入する際、「手数料はどのくらいかかるの?」「他社と比べて高い?安い?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
Square決済の手数料体系は、2025年に中小企業向けの大幅な引き下げが実施され、従来の3.25%から2.5%へと業界最安水準となりました。しかし、適用条件や他社との比較、実際の費用負担については詳しく知らない方も多いのが現状です。
この記事では、Square決済の手数料体系を完全に解説し、他社決済サービスとの詳細比較、実際の計算例、手数料を抑える方法まで、導入前に知っておくべき情報をすべてお伝えします。
- Square決済の最新手数料体系(2025年版)
- SMBプログラムの適用条件と申請方法
- AirPay・stera pack・STORES決済との詳細比較
- 業種別・売上規模別の手数料シミュレーション
- 手数料を最大限抑える方法とキャンペーン活用法
- よくある質問と実際の導入事例
Square決済手数料の基本体系
Square決済の手数料は、取引の種類と事業規模によって異なります。2025年現在の料金体系を詳しく解説します。
対面決済の手数料
実店舗でカードリーダーを使用する対面決済では、SMBアクセプタンスプログラム(中小企業向け優遇制度)の適用有無で手数料が大きく変わります。
SMBプログラム適用時
手数料:2.5%
- 年間キャッシュレス取扱高3,000万円未満
- 中小企業基準を満たす事業者
- 上場企業・グループ企業は対象外
標準プラン
手数料:3.25%
- 年間取扱高3,000万円以上
- SMBプログラム条件を満たさない事業者
- 個別交渉で更なる優遇も可能
SMBプログラムの適用条件
中小企業向けの2.5%手数料を受けるには、以下すべての条件を満たす必要があります:
①日本政府の中小企業者定義に該当
②上場企業やそのグループ企業でない
③年間キャッシュレス決済取扱高が3,000万円未満
④各カードブランドの審査に通過
オンライン決済の手数料
ECサイトやオンラインストアでの決済には、一律の手数料が適用されます。
- Squareオンライン決済:3.6%
- 決済リンク:3.6%
- 請求書決済(オンライン):3.25%
- 請求書決済(手入力):3.75%
対面とオンラインの手数料差について
対面決済の方が手数料が低い理由は、カード提示による本人確認ができるため、不正利用リスクが低いからです。オンライン決済では、このリスクを補うため手数料が高めに設定されています。
電子マネー・QRコード決済の手数料
Squareでは、クレジットカード以外の決済手段も対面決済と同じ手数料率で利用できます。
対応決済手段と手数料
- 交通系IC(Suica、PASMO等):2.5%~3.25%
- iD、QUICPay:2.5%~3.25%
- PayPay、d払い、楽天ペイ:2.5%~3.25%
- au PAY、メルペイ:2.5%~3.25%
- WeChat Pay、Alipay+:2.5%~3.25%
他社決済サービスとの徹底比較
Square決済を他の主要な決済サービスと比較して、どのサービスが最もお得かを検証します。
主要決済サービス比較表
サービス名 | 標準手数料 | SMB/優遇手数料 | 初期・月額費用 | 振込サイクル | 振込手数料 |
---|---|---|---|---|---|
Square | 3.25% | 2.5% | 端末代¥7,980~ 月額¥0 |
翌営業日 | 無料 |
AirPay | 3.24% | 2.48% | 端末代無料 月額¥0 |
月3~6回 | 無料 |
stera pack | Visa/MC: 2.70% JCB他: 3.24% |
Visa/MC: 1.98% JCB他: 2.48% |
端末代無料 月額¥3,300 |
毎日~週1回 (選択可) |
SMBC: 無料 他行: ¥220 |
STORES決済 | 3.24% | Visa/MC: 1.98% JCB他: 2.38% |
端末代無料 月額¥3,300 |
月1回 (手動可) |
¥200(10万円未満) |
オンライン決済比較
サービス名 | オンライン手数料 | 特徴 | その他費用 |
---|---|---|---|
Square | 3.6% | 店舗・オンライン一元管理 | なし |
Stripe | 3.6% | 開発者向け機能充実 | なし |
AirPay オンライン | 3.24% | カード決済 + Apple Pay | ¥30/件のシステム利用料 |
比較時の注意点
手数料だけでなく、月額費用、振込手数料、端末代などの総コストで比較することが重要です。特に月額費用のあるサービスは、売上規模によって有利・不利が変わります。
実際の手数料計算例とシミュレーション
具体的な事業例を使って、Square決済と他社サービスの手数料負担を比較してみましょう。
ケース1:月商100万円の飲食店(対面決済)
前提条件:月間カード売上100万円、平均客単価5,000円(月200件)、SMBプログラム適用対象
Square
月間手数料:¥25,000
- 手数料率:2.5%
- 振込手数料:無料
- 翌営業日入金
AirPay
月間手数料:¥24,800
- 手数料率:2.48%
- 振込手数料:無料
- 月3~6回入金
stera pack
月間手数料:¥22,000 + 月額¥3,300
- 平均手数料率:約2.2%(Visa/MC 60%、JCB他40%想定)
- 月額サービス料:¥3,300
- 実質月額:¥25,300
STORES決済
月間手数料:¥21,400 + 月額¥3,300
- 平均手数料率:約2.14%
- 月額サービス料:¥3,300
- 実質月額:¥24,700
結果サマリー
月商100万円の場合、手数料のみではAirPay・STORES決済が最安ですが、月額費用を含めるとSquareやAirPayが有利になります。振込頻度を重視する場合は、翌営業日入金のSquareが最も使いやすいでしょう。
ケース2:月商100万円のECサイト(オンライン決済)
前提条件:月商100万円、平均注文単価10,000円(月100件)
Square オンライン
月間手数料:¥36,000
- 手数料率:3.6%
- 振込手数料:無料
- 翌営業日入金
Stripe
月間手数料:¥36,000
- 手数料率:3.6%
- 振込手数料:無料
- 週1回自動入金
オンライン決済での選択ポイント
オンライン決済では手数料はほぼ横並びです。Squareは実店舗との一元管理、Stripeは開発者向け機能の充実がそれぞれの強みです。既に実店舗でSquareを使っている場合は、同じアカウントでオンライン決済も管理できるメリットがあります。
手数料を抑える方法とキャンペーン活用
Square決済をお得に利用するための方法を詳しく解説します。
Squareの特典付きアカウント作成
弊社の紹介リンクからSquareアカウントを作成すると、以下の特典から選択できます。
選べる特典
- 決済手数料10万円分が無料(期間:登録から180日間)
- Square端末が2,000円割引(実店舗利用予定の方向け)
SMBプログラムの申請方法
2.5%の優遇手数料を受けるためのSMBプログラム申請手順を説明します。
- Squareアカウント作成時に、正確な事業情報を入力
- 中小企業者の要件(業種別の資本金・従業員数基準)を満たすことを確認
- 年間キャッシュレス決済取扱高が3,000万円未満であることを申告
- 各カードブランド(Visa/Mastercard/JCB/AMEX等)の審査を待つ
- 承認後、自動的に2.5%手数料が適用される
SMBプログラム適用のタイミング
Visa/Mastercardは2024年11月から、JCB・American Express・Diners Club・Discoverは2025年1月から2.5%が適用されています。新規申請の場合は、審査完了と同時に優遇料率が適用されます。
手数料を抑える運用のコツ
効果的な手数料削減方法
- 電子マネーやQRコード決済も同じ手数料率なので積極活用
- 高額商材は対面決済を優先(オンラインより手数料率が低い)
- 少額決済はできるだけまとめて処理(端数処理の影響を最小化)
- 年間3,000万円を超える見込みがある場合は個別交渉を検討
- 返金・キャンセルは当日中に行う(翌日以降は手数料が戻らない)
業種別Square決済の利用例
業種ごとの特性を踏まえた、Square決済の効果的な活用方法をご紹介します。
飲食店での活用法
ランチタイムなど少額決済が集中する時間帯では、電子マネーやQRコード決済を積極的に案内することで決済時間を短縮できます。
Square POSアプリを活用すれば現金・カード売上の一元管理が可能で、翌営業日入金により資金繰りも改善されます。
商品別売上分析機能で人気メニューの把握もでき、効率的な店舗運営につながります。
美容サロンでの活用法
カット・カラー・エステなど高額サービスでは、現金での支払いが困難な顧客も多く、カード決済導入により客単価向上が期待できます。
手数料2.5%を考慮しても、機会損失の回避や売上増のメリットが大きく上回るケースがほとんどです。
予約システムとの連携により、事前決済や当日の決済もスムーズに行えます。
小売店での活用法
カード決済手数料を理由とした価格差(現金割引・カード手数料加算)は、カード会社の規約で禁止されています。
手数料は事業コストとして捉え、全体の価格設定で調整することが重要です。
商品の利益率と手数料を比較検討し、特に利益率の低い商品では手数料負担が重くならないよう価格戦略を見直しましょう。
入金サイクルと手数料の関係
Square決済の入金システムと、それが事業運営に与える影響を詳しく解説します。
入金スケジュール詳細
三井住友銀行・みずほ銀行
- 0:00~23:59の売上→翌営業日入金
- 土日の売上→月曜日入金
- 祝日の売上→翌営業日入金
その他の金融機関
- 毎週水曜日締め→同週金曜日入金
- 振込手数料:Square負担(無料)
- 最低入金額:制限なし
手数料の計算タイミング
Square決済では、決済発生時点で手数料が差し引かれ、純売上金額が入金されます。
具体的な計算例
決済額:¥10,000(税込)の場合
手数料2.5%:¥250
入金額:¥9,750
このように、手数料は売上発生時点で自動計算され、入金時には既に差し引かれた金額が振り込まれます。
よくある質問と詳細回答
SMBプログラムの2.5%手数料はいつから適用されますか?
新規でSquareアカウントを作成し、SMBプログラムの審査に通過した場合、アカウント有効化と同時に2.5%手数料が適用されます。Visa/Mastercardは即座に、JCB・AMEX等は別途審査完了後に適用となります。
年間3,000万円を超えた場合、手数料はどうなりますか?
年間キャッシュレス決済取扱高が3,000万円を超えた時点で、標準手数料3.25%に移行します。ただし、取扱高が多い事業者向けに個別交渉による優遇料率も用意されているため、Squareサポートに相談することをおすすめします。
電子マネーやQRコード決済の手数料は本当に同じですか?
はい、Squareでは電子マネー(Suica、iD、QUICPay等)やQRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ等)も、クレジットカード決済と同じ手数料率です。他社では決済手段ごとに手数料が異なる場合が多いため、Squareの大きなメリットの一つです。
返金時の手数料はどうなりますか?
Square決済では、返金可能な決済方法(クレジットカード、電子マネー等)で返金を行った場合、決済時にかかった手数料も返還されます。決済当日中にキャンセル処理を行った場合は、手数料も発生しません。
ただし、交通系ICなど一部返金できない決済方法で現金返金する場合は、決済手数料は返還されません。返金処理自体に追加手数料はかかりません。
消費税の取り扱いはどうなっていますか?
Square決済の手数料は消費税非課税です。¥10,000の決済に対して2.5%の手数料¥250がかかった場合、この¥250には消費税は含まれていません。確定申告時は非課税の支払手数料として処理してください。
Squareと他社サービスを併用することはできますか?
可能です。実際に、店舗ではSquare、ECサイトではStripeといった使い分けをしている事業者も多くいます。ただし、売上管理や確定申告が複雑になるため、できれば一つのサービスに統一することをおすすめします。
Square決済手数料 総合評価とまとめ
Square決済の手数料体系を総合的に評価すると、以下のような特徴があります。
Square決済の手数料メリット
- SMBプログラム適用で業界最安水準の2.5%
- 初期費用・月額固定費なしで導入リスクが低い
- 翌営業日入金で資金繰りが改善
- 振込手数料無料で追加コストなし
- 電子マネー・QR決済も同一手数料率
- 実店舗・オンライン決済を一元管理
考慮すべきポイント
オンライン決済は3.6%と他社並み、年間3,000万円超では標準料率に移行、JCB等の一部カードブランドは別途審査が必要、といった点も理解しておきましょう。
ただし、日本の決済代行サービスは月額固定費、3Dセキュア費用、トランザクション費用などがかかるため、小~中規模のオンライン事業者にとってはSquareの方が総コストで有利になるケースも多いです。
Square決済をおすすめする事業者
特におすすめ
- 年間取扱高3,000万円未満の中小企業
- 初期費用を抑えて決済導入したい事業者
- 頻繁な入金を希望する事業者
- 実店舗とECの両方を運営予定の事業者
他社も検討推奨
- 年間取扱高が3,000万円を大きく超える事業者
- 特定の決済手段に特化したい事業者
- 月額費用を払うことで総合的な費用が抑えられる
EC-CUBEでのSquare決済導入支援
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EC-CUBE Square決済プラグインの特長
- 受注管理に決済状況を自動連携
- 月額固定費が一切かからないカード決済を追加
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