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BASEの手数料は高い?いくらかかるか計算方法と損益分岐を解説

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ネットショップをBASEで始めるとき、多くの人が最初に気にするのが手数料です。ただ「BASEの手数料は高いのか」は、ひと言では答えられません。

BASEの手数料は、決済手数料だけでなくサービス利用料やプラン月額が重なる仕組みで、しかも送料を含めた金額にかかります。同じ料率でも、商品の単価や月の売上によって、実際の負担感は変わります。

この記事では、BASEの手数料を公式情報にもとづいて内訳から整理し、送料込みで計算される仕組み、1注文・月商別の実質コスト、スタンダードとグロースの損益分岐までを示します。あわせて、消費税・インボイス・確定申告といったお金まわりの疑問にも答えます。

この記事でわかること
  • 決済手数料・サービス利用料・月額からなる手数料の内訳
  • 送料を含めて計算される仕組みと、具体的な計算例
  • 1注文・月商別の実質コストと、「高い」と言われる理由
  • スタンダードとグロースの損益分岐(月商いくらから得か)
  • PAY IDアプリ経由の手数料が別体系であること
  • 振込手数料・入金日、消費税・インボイス・確定申告の扱い

BASEの手数料一覧

BASEの手数料は、支払うタイミングで整理するとわかりやすくなります。大きく「販売したとき」「売上を出金するとき」「任意で使うとき」の3つに分かれます。

  • 販売したとき:決済手数料とサービス利用料(プランによって料率が違う)
  • 売上を出金するとき:振込手数料と、少額の場合の事務手数料
  • 任意で使うとき:グロースプランの月額、有料App、独自ドメイン、有料テーマなど

このうち、まず押さえたいのが販売時の手数料です。BASEには月額0円の「スタンダードプラン」と、月額のかかる「グロースプラン」があり、料率が異なります。

項目 スタンダード グロース
初期費用 0円 0円
月額 0円 19,980円
(年払いは月あたり16,580円)
決済手数料(通常) 3.6%+40円/注文 2.9%
サービス利用料 3% 0円
通常決済の実質合計 6.6%+40円/注文 2.9%+月額

スタンダードプランは、決済手数料3.6%+40円/注文に、サービス利用料3%が加わります。合わせると実質6.6%+40円/注文になるのが、BASEの手数料を考えるうえでの基本形です。

グロースプランは月額を払う代わりに、決済手数料が2.9%に下がり、サービス利用料は0円になります。月額を手数料の節約分で取り戻せる売上規模になれば、グロースのほうが得になります(分岐点は後半で試算します)。

なお、Amazon Pay・PayPal・PayPayを使った注文は、どちらのプランでも料率が1ポイント高くなります(スタンダードは4.6%+40円、グロースは3.9%)。

「無料で始められる」=「手数料も無料」ではない

BASEは初期費用も月額も0円で始められますが、これはスタンダードプランの固定費が0円という意味です。商品が売れれば決済手数料とサービス利用料が、売上を出金すれば振込手数料がかかります。「完全無料」ではない点を最初に押さえておきましょう。

BASE手数料の計算方法

BASEの手数料は、商品代金だけでなく送料を含めた1注文の合計金額にかかります。送料を購入者負担にして商品代金と分けて表示しても、手数料の計算対象からは外れません。

たとえば、商品700円に送料300円を加えた合計1,000円の注文(通常決済・スタンダード)では、次のように計算します。

  • 決済手数料:1,000円 × 3.6% + 40円 = 76円
  • サービス利用料:1,000円 × 3% = 30円
  • 手数料の合計:106円 → 売上残高は894円

このように、送料の300円分にも手数料がかかります。一方で、ショップが配送会社へ実際に支払う送料は、この手数料とは別のコストです。利益を計算するときは、「BASE手数料」と「配送実費」を分けて差し引く必要があります。

決済手数料とサービス利用料は別々に計算される

決済手数料とサービス利用料は、それぞれ計算して端数を四捨五入します。そのため、合算した料率(6.6%)だけで一括計算すると、1注文につき1円ほどずれることがあります。本記事の試算は、この点を踏まえた概算として見てください。

1注文・月商別に手数料をシミュレーション

「BASEの手数料は高い」と言われるとき、その正体の多くは1注文40円の固定額です。率が同じでも、単価が低い注文ほど40円の重みが増し、実質の手数料率が上がります。

注文合計(送料込み) 手数料(決済+サービス利用料) 実質の手数料率
1,000円 106円 10.60%
3,000円 238円 7.93%
5,000円 370円 7.40%
10,000円 700円 7.00%

※スタンダードプラン・通常決済の概算です。振込手数料や商品原価、配送実費は含めていません。

表のとおり、5,000円の注文では実質7.4%ですが、1,000円の注文では10.6%まで上がります。低単価の商品を少しずつ売る段階ほど、手数料の負担が重く感じられるのは、この固定額のためです。

低単価の手数料負けを避けるコツ

  • セット販売やまとめ買いで、1注文あたりの単価を上げる
  • 送料を価格に含めるか購入者負担にするかで、実質の手取りを試算しておく
  • 極端に安い単品は、送料と40円で利益が残らないことがあるため価格設計を見直す

BASEのスタンダードプランは初期費用も月額も0円なので、まずは固定費をかけずに開設し、売上が伸びてからプランを見直せます。「とりあえず始めてみる」という点では、コストのハードルが低いサービスです。

スタンダードとグロース、月商いくらから得?

グロースプランは月額がかかる代わりに、決済手数料が2.9%に下がり、サービス利用料も0円になります。月額を手数料の節約分で取り戻せる売上規模になれば、グロースのほうが得です。

BASE公式は、料金改定後の目安として月商約50万円を案内しています。まずはこの数字を基準にしつつ、実際の分岐は注文単価と支払い方法(年払い・月払い)で動きます。

月商 スタンダード グロース(年払い) グロース(月払い)
10万円 7,400円 19,480円 22,880円
30万円 22,200円 25,280円 28,680円
50万円 37,000円 31,080円 34,480円
100万円 74,000円 45,580円 48,980円

※平均注文単価5,000円・通常決済のみの概算です。PAY IDアプリ経由の注文、振込手数料、原価、配送実費は含めていません。

この試算では、月商50万円あたりでスタンダードとグロース(年払い)が逆転します。ただし損益分岐は注文単価で変わり、単価が低いほど40円固定額が効くため、グロースが得になる分岐点は下がります。

平均注文単価 グロース年払いの分岐 グロース月払いの分岐
1,000円 約21.5万円 約25.9万円
3,000円 約32.9万円 約39.7万円
5,000円 約36.8万円 約44.4万円
10,000円 約40.4万円 約48.7万円

単価が低い店ほど早めにグロースが得になり、単価が高い店ほど公式目安の50万円に近づきます。自分の平均単価で分岐を見ておくと、切り替えの判断がしやすくなります。

グロースへの切り替え・解約の注意点

グロースプランを契約すると、そのままではBASEを退会できません。退会するときは、先にスタンダードプランへ変更してから手続きします。

年払いは1年分の前払いになるため、短期の利用を考えている場合は、月払いとの総額や更新のタイミングを比べておきましょう。

PAY IDアプリ経由の注文は手数料が別なので注意

「PAY ID」は、BASEでつくられたショップの商品をまとめて探して購入できる、BASEが提供する購入者向けのショッピングアプリです。買い物客がこのアプリを通じてあなたのショップの商品を買うこともあります。

このアプリ経由の注文にかかる手数料は、料金プランとは別体系で、全プラン共通です。ショップのWebページ経由の注文とは料率が異なる点に注意してください。

PAY IDアプリ経由(全プラン共通) 料率
決済手数料 3.6%+40円/注文
サービス利用料 5.9%
合計 9.5%+40円/注文

注意したいのは、グロースプランに変えてもPAY IDアプリ経由の手数料は下がらないことです。グロースの2.9%が適用されるのはWeb経由の注文で、アプリ経由はそのまま9.5%+40円になります。この料率も、送料を含む注文合計にかかります。

なお、Web注文とアプリ注文で手数料が二重に取られるわけではありません。販売された経路に応じて、どちらか一方の手数料が適用されます。

グロース検討時はアプリ経由の売上比率も確認

グロースへの切り替えを検討するときは、自分のショップでPAY IDアプリ経由の売上がどのくらいの比率かも確認しましょう。アプリ経由が多いと、グロースの割安な2.9%が活きにくく、月額のもとを取りにくくなります。

売上の振込にかかる手数料と入金日

BASEの売上は、自動では振り込まれません。管理画面から振込申請をして、指定した口座で受け取ります。

項目 内容
振込手数料 申請ごとに一律250円
事務手数料 申請額2万円未満は500円(2万円以上は0円)
通常の入金 申請日から10営業日(土日祝を除く)
振込申請の下限 売上残高752円以上(751円以下は申請不可)
売上残高の期限 売上計上日から180日

たとえば申請額が2万円未満だと、振込手数料250円と事務手数料500円で合計750円かかります。少額をこまめに振り込むと手数料負けしやすいため、ある程度まとめてから申請するのが基本です。

より早く入金したい場合は、「お急ぎ振込(申請額の1.5%)」「最速振込(申請額の3%)」も用意されています。ただし初回の申請では使えず、一定の基準を満たしたショップに順次提供されるため、すべてのショップがすぐ使えるわけではありません。

売上残高には期限がある

売上残高は、売上が計上されてから180日を過ぎると失効します。残高が少ない状態でも、定期的に振込申請をして受け取っておきましょう。

BASE手数料の消費税とインボイス

BASEに支払う手数料は、消費税がかかるものとかからないものに分かれます。ここを取り違えると、経理やインボイスの処理でつまずきやすくなります。

区分 主な料金
非課税
(BASEからインボイスなし)
決済手数料、サービス利用料
(スタンダード・グロース・PAY IDアプリ)
課税
(BASEからインボイス発行あり)
グロースプラン月額、振込手数料、事務手数料、お急ぎ/最速振込手数料、かんたん発送利用料、有料App利用料 など

決済手数料とサービス利用料は非課税なので、これらの料金自体について仕入税額控除の対象になる消費税額もありません。一方、グロース月額や振込手数料などはBASEからインボイス(適格請求書)が発行されるため、保存しておきます。

販売する側(ショップ)のインボイス対応は、これとは別の話です。BASEの管理画面で自分の適格請求書発行事業者の登録番号を設定すれば、購入者向けにインボイスを発行できます。BASEの登録番号を、自分のショップの番号として使うことはできません。

最初のうちは、あまり気にしなくて大丈夫

これから始める段階では、インボイスは深く気にしなくて問題ありません。BASEはインボイス未登録のショップでも使え、購入者が一般の消費者中心であれば、登録が必要になる場面は多くありません。

売上が伸びて年1,000万円が見えてきたあたりを一つの目安に、必要になったら税務署や税理士に相談すれば十分です。

BASEの売上は確定申告が必要?手数料は経費になる?

BASEの売上があるとき、確定申告が必要かどうかは「売上額」ではなく、収入から必要経費を差し引いた「所得」をもとに判断します。

会社などから給与を受けている人の場合、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円以下なら、原則として所得税の確定申告は不要とされています(給与収入2,000万円以下で年末調整済みなど、一定の条件があります)。

「20万円以下なら申告不要」は所得税だけの話

この基準は、あくまで所得税についてのものです。住民税の申告は別に必要になる場合があり、また医療費控除などで確定申告をするなら、20万円以下の副業所得も併せて申告します。「20万円以下なら何もしなくてよい」わけではない点に注意してください。

BASEに支払った決済手数料・サービス利用料・振込手数料などは、売上を得るために直接かかる費用として、必要経費に算入できるのが一般的です。帳簿や、BASEから届く明細・メールを保存しておきましょう。

ただし、事業所得か雑所得かの区分、青色申告の可否、2026年の基礎控除の改正など、実際の判断は個々の状況によって変わります。具体的な申告の要否や方法は、税務署や税理士に確認することをおすすめします。

手数料以外にかかる費用(送料実費・ドメイン・テーマ・App)

BASEは初期費用・月額0円で始められますが、運用のなかで手数料以外の費用がかかる場面もあります。「すべて無料」と考えていると、あとで想定と違うことになりかねません。

  • 配送実費:商品を送るための送料は、手数料とは別に配送会社へ支払います。
  • 独自ドメイン:独自ドメインAppで自分のドメインを設定できますが、ドメインの取得・更新費用は別途かかります。
  • デザインテーマ:無料テーマのほか、有料のデザイナーズテーマがあります。凝ったデザインにしたい場合は費用が発生します。
  • 拡張App:機能を追加するAppには、有料のものもあります。

デザインを自分で作り込みたい場合は、HTML編集AppでHTML・CSS・JavaScriptを編集できます。ただし無料の公式テーマは編集元にできず、技術サポートも受けられないため、コードの知識がある人向けの機能です。

なお、登録できる商品数やデータ容量に上限はありません(1日の登録は最大1,000件まで)。商品画像は1商品20枚まで、1枚10MBまでです。

BASEが向いている人・別サービスも検討したい人

BASEが向いている人

BASEは、初期費用・月額0円で今すぐネットショップを始めたい人に向いています。まず固定費をかけずに開設し、売れ行きを見ながらプランや商品構成を調整できます。低〜中単価の商品を、月商が分岐点に届くまでの規模で売る段階にも合っています。

個人・個人事業主は、特定商取引法の表記でBASE株式会社の住所・連絡先を表示して、自宅住所を出さずに開業することもできます(販売業者名にあたる氏名は非公開にできません)。

別サービスも検討したい人

一方で、次のような場合は、他のサービスも比べておくと判断しやすくなります。

  • 低単価の商品を数多く売る:1注文40円の固定額が重くなりやすい
  • 月商が大きい:グロースや、他社の料金体系も含めて比較する価値がある
  • 実店舗のレジや予約もまとめて使いたい:ネットショップと実店舗機能を1つのアカウントで扱えるサービスもある

月額を抑えつつ1注文ごとの固定40円を避けたい場合や、実店舗向けの機能もまとめて使いたい場合は、STORESなど他サービスの料金体系も確認しておくと、自分に合った選び方ができます。

よくある質問(FAQ)

BASEの手数料は売上の何%ですか?

スタンダードプランは、通常決済で決済手数料3.6%+40円/注文にサービス利用料3%が加わり、実質6.6%+40円です。グロースプランは月額がかかる代わりに2.9%です。いずれも送料を含む注文額にかかり、単価が低い注文ほど実質の手数料率は上がります。

送料にもBASEの手数料はかかりますか?

かかります。手数料は送料を含む1注文の合計にかかるため、送料を購入者負担にしても計算対象から外れません。なお、配送会社へ支払う送料の実費は、BASEの手数料とは別のコストです。

BASEの手数料に消費税はかかりますか?

決済手数料とサービス利用料は非課税です。一方、グロースプランの月額や振込手数料などは課税対象で、BASEから適格請求書(インボイス)が発行されます。

BASEの手数料は確定申告で経費にできますか?

売上を得るための費用として、必要経費に算入できるのが一般的です。帳簿やBASEから届く明細・メールを保存しておきましょう。事業所得か雑所得かの区分など、個別の判断は税務署・税理士に確認してください。

インボイスはBASEから発行されますか?

グロースプランの月額や振込手数料など、課税対象の料金については発行されます。決済手数料・サービス利用料は非課税のため発行されません。購入者へインボイスを出すには、自分の登録番号を管理画面に設定する必要があります。

売上を振り込むときはいくらかかりますか?

振込手数料が申請ごとに250円、申請額が2万円未満の場合はさらに事務手数料500円がかかります。通常は申請から10営業日で入金されます。少額をこまめに振り込むと手数料の割合が大きくなるため、ある程度まとめてから申請するのがおすすめです。

月商いくらからグロースプランが得ですか?

公式の目安は月商約50万円です。ただし注文単価で分岐は変わり、単価が低いほど早めに得になります。平均単価5,000円なら、年払い換算で月商約37万円が目安です。

PAY IDアプリ経由の手数料はグロースプランで安くなりますか?

安くなりません。PAY IDアプリ経由は全プラン共通で9.5%+40円です。グロースの2.9%が適用されるのはWeb経由の注文で、アプリ経由の手数料は下がりません。

BASEの手数料・料金まとめ

BASEの手数料は、スタンダードなら通常決済で実質6.6%+40円/注文、グロースなら月額を払って2.9%です。いずれも送料を含む注文額にかかり、1注文40円の固定額があるため、単価が低い注文ほど実質の手数料率は高くなります。

「高いかどうか」は、商品単価と月商しだいです。低単価・小規模のうちは固定費0円のスタンダードが扱いやすく、月商が公式目安の50万円(単価が低ければそれ以下)に近づいてきたら、グロースへの切り替えを検討する流れが現実的です。

初期費用も月額も0円で始められるのがBASEの強みです。まずは固定費をかけずに開設して感触を確かめ、売上と注文単価に合わせてプランを見直すのがおすすめです。料金やキャンペーンは変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。

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